会長あいさつ

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新年のご挨拶 (2019年1月)

 百枝会長写真(通信用)

 

 

 

 

百枝 孝泰(ももえ たかやす)

 

新年あけましておめでとうございます。

 2019年の年頭に当たり謹んでご挨拶を申し上げます。皆様には健やかに新春をお迎えのことと存じます。また昨年も多くの皆様にご支援ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 さて、本年は「平成」の時代から、元号も変わり新たな時代へ突入します。昭和から平成へ変わるその頃、社会は経済状況の変化の過渡期、「肥大化」した行財政の見直しのため、社会福祉の分野においても臨調行革路線の見直しが暫時進められていった時代でした。平成元年には、高齢者保健福祉推進十ヵ年戦略(ゴールドプラン)の策定、翌年には社会福祉関係八法改正と、以降、社会福祉基礎構造改革を契機として、社会福祉諸制度の供給と利用、その構造に大きな変化がもたらされました。「平成」は、戦後復興期から形成された社会福祉のパラダイムシフト、また新たな時代への転換期としての意味を持つ時代であったようにも思います。

このような時代を背景に、ソーシャルワークの対象領域、社会福祉士の職域は、高齢者、障がい児・者、児童並びに生活困窮者支援といった分野のみならず、教育、司法及び労働などの分野まで拡がり、その中においてソーシャルワークの機能と役割は、より高度で専門的なものへ進展することが求められています。また同時に新たな時代の要請に応えられるソーシャルワーク専門職としての社会福祉士の役割の確立と地位向上において、本会が果たしていくべき役割は益々大きくなってきたと思っております。

 本年は、第1期中期経営計画(2016-2020)の折り返しの年でもあります。第2期中期経営計画策定に向けての準備、検討を始めて参ります。「公益事業、社会福祉事業、権利擁護事業、研修事業の推進」及び「法人統治」の5つの柱についての振り返りと検証と、これまで築き上げてきた高い公益性と専門性を維持しつつ、内外に向け、より信頼される組織作りを行っていく必要があります。新たな時代の福祉ニーズを見据えながら、今後とも役職員一同、会員の皆様方とともに歩みを進めていきたいと思いますので、ご協力とご支援の程何卒よろしくお願い申し上げます。

 最後になりますが、新たな時代のスタートである本年が、皆様にとって実り多き年となりますよう祈念し、挨拶とさせていただきます。

2019年1月

公益社団法人 福岡県社会福祉士会

 会 長 百枝 孝泰