会長あいさつ

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会長就任のご挨拶 (2022年6月)

会長 髙田 裕矢(たかだ ゆうや)

会員の皆様には、日頃より本会の活動にご理解とご協力を頂き感謝申し上げます。

このたび、第26回定期総会におきまして、公益社団法人福岡県社会福祉士会の会長を拝命致し、身の引き締まる思いです。

本会は1993年の設立以降、2012年には公益社団法人格を取得し、現在1800名を超える会員により構成されています。これまで歴代の役員の方々や会員一人ひとりが築いてこられた道筋、更にこれまで本会の運営や組織基盤の確立に多大なる貢献をされた百枝孝泰会長のあとを引き継ぎ、浅学非才の身ではありますが、新たな体制のもと福岡県民の社会福祉の向上に寄与すること、国家資格である社会福祉士の地位向上を目的として、会員の皆様とともに新たなステージに向け更なる発展に向かい取り組んで参りたいと思います。

新体制につきましては。副会長に田中伸助氏、安田征司氏、向野公浩氏。常務理事に木山淳一氏に就任頂きました。以上4名の方のほか芳川龍太氏を加えて業務執行を担って頂くことになりました。選任にあたってはこれまで本会内外で活躍され、その信頼と実力は折り紙付きと言えるメンバーで構成することができました。更には、理事・監事の全ての方が非常に頼もしく、私も不安なく会長の職務を全うできるものと確信しています。

さて、2019年の年末に確認された新型コロナウイルスは2020年1月に国内初の感染者が確認された以降、世界中が翻弄されることになりました。そして、現在も未だウイルスは変異しつつ猛威を振るっているなかで、コロナ禍以前に私たちが構築してきた様々なシステムも変異しつつあります。地域のコミュニティは一部断絶され、会議や研修はオンライン化の一途を辿っています。個人的にオンラインでの会議等は空気が読みにくく苦手意識がありますが、私たちはコロナ禍による行動変容を求められているのかもしれません。これだけ新型コロナウイルスが蔓延し、それに屈する行動変容であったとしても、このような時代だからこそ私たち専門職同士、または団体同士で手を取り合い「新しいつながり」を作り出すことができると信じています。

この「新しいつながり」を作り出すことの後押しを本会が担うことができるよう、基本理念である「ソーシャルワークの実践により人々の幸せの実現を目指す」を使命とし、社会福祉実践を通して「福岡県民の福祉の向上」を図ることはもとより、第2期中期計画において重点施策として位置付けている(1)活動基盤の強化(2)専門性の向上(3)ソーシャルワークの推進を図りつつ組織率の向上を図ってまいります。

なかでも活動基盤の強化として、現在支部組織の設置に向けて検討を始めております。活動基盤の機能を実際の実践地域に移すことによって専門職同士、団体同士だけでなく、地域の方々をも含めた「新しいつながり」を作り出すことができるものと考えます。

最後に、公益法人として保健・医療・福祉等の領域においてのソーシャルワークが県民の方々の福祉の向上に寄与できるように、本会の運営や活動に対し責務を全うし、さらなる発展のために努力していきたいと思いますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い申し上げます。

2022年 6月

公益社団法人福岡県社会福祉士会

                       会長 髙  田  裕  矢