会長あいさつ

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新年のご挨拶 (2021年1月)


百枝 孝泰
(ももえ たかやす)

2021年の年頭に当たり謹んでご挨拶を申し上げます。皆様には健やかに新春をお迎えのことと存じます。また昨年も多くの皆様にご支援ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

ただ昨年は、とりわけ新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい日常生活に多大な影響が生じている中において、罹患された皆さまと、感染拡大により生活に影響を受けられている皆さまには心よりお見舞いを申し上げるとともに、今も日夜従事頂いている現場の医療、福祉の現場の皆様方には、心から感謝申し上げます。

このような状況下、今なお、感染拡大の第3波を受け、まだ全国的に新型コロナウイルスの感染症による社会経済活動及び日常生活にも影響を受け、また収束の目途は今も見えない中では今後さらにコロナ禍における生活困窮者等の増大など、福祉ニーズはよりいっそう高まってくるものと思われ、今後更に社会福祉士の役割の重要性が増してくるものと思います。ただ早期の収束と平穏を願ってやみません。

さて今年度は本会にとっての第1期中期計画の最終年でした。5か年の事業目標は概ね達成できている状況です。また現在、第2期中期計画の作成をしており、とりまとめを行っている段階です。

昨年9月の社員総会では苦情解決及び正会員の懲戒に関する規定等や新設として綱紀委員会の設置について承認を頂きました。本格的な運用には種々の準備が必要になりますが、これは本会にとって、かつ本会に所属する個々の社会福祉士の専門性を裏付けする重要な事項です。社会福祉士の認知、また社会的地位の向上を図っていくためには、本会の組織基盤・体制の整備は欠かせません。今後とも所属する会員の専門性の向上に寄与できる環境づくりが図られながら、ソーシャルワークの推進を図っていくことが極めて重要に思います。

昨年は本会の活動も何かと制約を受けながらの活動自粛を余儀なくされましたが、今後も、財政基盤の強化、支部組織の設置に向けた具体的な検討を進めながら、社会福祉士会の魅力を発信しつつ、それらをもって入会促進・退会抑止を図り、職能団体としての体制拡充・機能強化並びに危機管理体制の整備・検討を行っていきます。

約1,800名となる会員一人ひとりがソーシャルワークの専門職としての資質向上に向け、また本会としてその支援についてICT活用の手法を検討しながら体制整備を進めていきます。

またより身近な単位での活動拠点を整備、検討しながら活動を更に活性化させていきます。もって関係諸団体との積極的な連携を図りながら社会福祉士として、社会福祉士会として使命を果たしていかなければと思うところです。

最後に、私たち社会福祉士一人ひとりの実践が、福岡県民の福祉の向上に寄与し、社会的に認知されることで社会福祉士の地位向上に繋がります。会員の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

2021年1月吉日

公益社団法人 福岡県社会福祉士会

会 長    百枝 孝泰