会長あいさつ

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会長就任のご挨拶 (2023年1月)

2023年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

皆様には健やかに新年をお迎えのことと思います。旧年中は、本会の活動に多大なるご支援、ご協力を賜りましたことを心から感謝申し上げます。また、感染拡大防止に鋭意取り組みつつ業務に日々ご尽力されておられる福祉専門職の皆様に心から敬意を表し、深く感謝申し上げます。

昨年を振り返ると、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和が始まり、感染防止対策を行いつつ各種イベントの開催や飲食店での会食などが再開され、以前のような日常を取り戻しつつあるように思います。

このような情勢の中、本会においても大会テーマを「デザイン~つながりのかたち~」として「第12回九州・沖縄ブロック社会福祉士研修会in Fukuoka」を主催し、1日目には上野谷加代子先生による基調講演、シンポジウム「新しいつながりの創造」、2日目には4つの分科会をハイブリッドにて開催し、新型コロナウイルス感染症の拡大で影響を受けたソーシャルワーク実践を次のステージに向け昇華すべく、研修+交流することができました。これだけの九州・沖縄ブロックの社会福祉士が一堂に会するのも数年ぶりであり、withコロナを継続しつつもアフターコロナを見据えた活動に展開するタイミングでもあるのかもしれません。

世間ではリモートワークなどの行動変化に伴い、たとえば巣ごもり需要といわれるような新たな消費、デジタル・トランスフォーメーション加速のための投資など、新たな需要も生まれてきています。私たち社会福祉士もこれまで積み上げてきた実践を糧にしながらも、情勢の変化に対応できるようになるために、専門職同士で手を取り合い「つながりのかたちをデザインする」ことが求められています。

また、我が国では少子高齢化が進み、人口減少社会が本格化するなど社会環境は大きく変化し、子育てや介護を巡る問題、社会的孤立、生活困窮、児童・高齢者の虐待問題、子どもの貧困問題など、更に近年では地震、風水害をはじめとする様々な自然災害が頻発・激甚化し、それに伴う福祉課題や生活課題は多様化・複雑化そして深刻化しています。

私たちソーシャルワークの専門職団体の使命は、これら課題を解決する手段として会員間はもちろん、ソーシャルワークの専門職団体同士でも連携し、ソーシャルワークの実践により人々の幸せの実現を目指すことだと考えます。今後とも皆様と更に連携を深めながら、ともに使命に向かい邁進できればと思います。

結びに、新型コロナウイルス感染症の一日も早い終息を願うとともに、会員の皆様方のご多幸とご活躍を祈念し新年のご挨拶とさせて頂きます。

2023年 1月

公益社団法人福岡県社会福祉士会

                       会長 髙  田  裕  矢