会長あいさつ

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会長就任のご挨拶 (2018年7月)

 momoegazou

百枝 孝泰(ももえ たかやす)

 2018年6月24日に開催されました第22回社員総会において新たに会長に就任致しました百枝孝泰です。これまで本会の礎を築いてこられた青栁前会長並びに歴代役員の方々の意志を引き継ぎ、また新たな執行部体制の中で福岡県民の福祉の向上と社会福祉士の地位向上を目指して、誠意取り組んで参ります。

 この度の新執行部につきましては、副会長に伊東良輔氏(4期再任)、稲吉江美氏(4期再任)、多田祐二氏(3期新任)に就任頂き、また今年度から新たに設置した常務理事のポストには長田和宏氏(2期新任)に就任頂くこととなりました。組織基盤の強化並びに組織率向上に向けた取り組みを更に深化させながら次世代の社会福祉士及び職能団体へと継承、発展できる組織作りに邁進していく所存です。

1987年5月に制定された社会福祉士及び介護福祉士法を根拠にソーシャルワーカーの国家資格(社会福祉士)制度が誕生し、本年は施行30周年を迎えます。法施行当時と比べ、人口減少、少子高齢化の進展、また社会経済状況の変化等によるニーズの多様化・複雑化に伴い、既存の制度では対応が難しい様々な課題が顕在化してきており、まさに現代は激変の時代です。最近では、このような社会ニーズの変化による福祉ニーズの増大の中でソーシャルワーク機能、役割の重要性が益々高まってきています。またその中で社会福祉の対象領域も、それまでの高齢、障がい、子どもなどの属性、医療、地域福祉といった領域に加え、司法、教育、生活困窮者問題及び労働問題等多岐に渡り、制度横断的な課題への対応、また必要な社会資源の開発といった役割と力量が社会福祉士には求められています。

本会は、年度内には1700名を超える会員数となる見込みです。全国でも5番目(2018年3月末日時点)の規模の組織となりますが、とりわけ近年の士会の組織率は低下の一途を辿っており、組織率向上に向けての取り組みはソーシャルワーカーの職能団体として重要な課題となっています。

今期はとりわけ、上記のような諸課題に対し、これまでの取り組みを踏まえつつ、内外へ「社会福祉士」「社会福祉士会」をご理解いただけるような“魅力”を発信、ソーシャルワークの専門職である「社会福祉士」の存在価値を高めるため、必要とされる専門性の獲得と向上を更に推進して参ります。

我々、社会福祉士が、福祉を必要とする方々の幸福を追求し、実現できる実践を積み重ね、またそれらを通して社会的な認知を更に高めていけることを願っております。今後とも会員の皆さまのご支援とご協力を切にお願い申し上げます。

2018年7月

公益社団法人 福岡県社会福祉士会

 会 長 百枝 孝泰