会長あいさつ

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新年のご挨拶 (2016年1月)

 DSC_2909              謹賀新年

 

新年あけましておめでとうございます。2016年は干支で言いますと丙申の年となります。丙は「物事が明らかになっていく」という意味があり、申は「すくすくと真っすぐに伸びていく」ことを示しているといわれています。そうしたことから、今年は事業が積極的に進展する成長の年といえるのではないでしょうか。

私たち福岡県社会福祉士会は、第1期中期経営計画(2016-2020)を策定し、公益事業の推進と社会福祉士の質を高め、地位の向上につなげていくための飛躍の年にしたいと考えております。

2015年度の事業進捗状況といたしましては、重点施策を中心に概ね目標を達成することができています。

「新たな公益事業の推進」では、県民向け出前講座開設に向けたプロジェクトチームが動き出したほか、福岡県精神保健福祉士協会・福岡県医療ソーシャルワーカー協会と当会でソーシャルワーク三団体の連携も進められております。「生涯研修制度の運営」においては、認定社会福祉士制度の推進に必要なスーパービジョンが始まりました。「権利擁護センターぱあとなあの運営」では、成年後見人養成研修を実施してぱあとなあ名簿登録者を増員し、後見人等の受任件数の伸びにつながりました。「委託事業の実施」については、相談支援従事者初任者研修事業の指定を受け新規に実施することができました。「事務局体制の強化」では、常勤の事務局長を配置して、理事会運営及び事務局業務の統括を進めています。

さて、2016年度の事業計画の重点施策は、第1期中期経営計画に沿って、「新たな公益事業の推進」「生涯研修制度の推進」「権利擁護事業の推進」「社会福祉事業の推進」「法人統治の推進」の5つを柱にして、これまで継続実施してきた事業を行うとともに、新規事業にもさらに取り組んでいく予定です。

社会福祉の動向として、社会福祉士が働く領域は、高齢者・障害者・子ども・低所得者・保健医療・司法福祉などの分野に広がりを見せていますが、制度の狭間におかれている人々への支援や権利侵害を受けやすい立場にある方への支援は、人権と社会正義を拠り所とするソーシャルワーカーの使命でもあります。

私たち社会福祉士会は、人々の生活問題に深く関与し、よりよい社会の実現に向けて社会福祉活動を展開していくこととし、生涯研修制度を推進して会員個々の資質向上に取り組むほか、会員相互のネットワークを社会資源の一つとして内外に周知していくことも重要であると考えています。

本年も役員一同、会員の皆様方とともに歩みを進めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2016年1月吉日
公益社団法人 福岡県社会福祉士会
会長  上釜 光輝